マッチングアプリにはどんな危険性がありますか?トラブルや被害に巻き込まれないための対策
マッチングアプリを婚活目的で利用する人も増えていますが、悪意を持った利用者によるトラブルや被害も発生しています。気軽にできる反面、使い方を間違えるとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
ここでは、マッチングアプリでよくある危険性と、対策方法について解説していきます。
マッチングアプリでよくある危険性10選
個人情報が漏洩する恐れ
現在マッチングアプリは非常に多くの種類がリリースされており、もちろん信頼のおける大手の運営によるアプリもたくさんありますが、中には出所の怪しい、運営主体のはっきりしないアプリもあります。
そうしたアプリでは、個人情報の管理がずさんで簡単に漏洩してしまう場合もありますし、最悪のものでは自ら個人情報を転売して儲けているようなものもあります。
個人情報を渡すということは、そういうリスクについても考えなければいけません。
加工された写真に騙される
婚活に関するものは、よりリアルな婚活を望む人のための結婚相談所に代表されるように、プロフィール写真はあまり加工しないことが求められています。
簡単な付き合いとは違って真剣に結婚相手を探しているので、写真で見た目を誤魔化す行為は悪質となってしまうためです。
しかし婚活アプリにおいてはそこまで厳しさを求めていないものもあり、加工に関して特に規制していないものもあります。
そうしたアプリでは、写真と実物がまったく違っていたなんてことも起こり得ます。
マルチ商法や悪質ビジネスの餌食に
マッチングアプリにおける勧誘で最も多いものの一つが、マルチ商法や悪質なビジネスに関するもの。
マルチ商法は仲間に声をかけて会員にしていくほど儲けが出る仕組みだと説明されますが、会員を増やし続けることは不可能で、いずれ破綻が起きて元締め以外は大損をしてしまいます。
その他、ほぼ詐欺と言える商品の契約を迫られるなど、結婚相手を探していたはずなのによくわからない契約や登録をさせられたというケースが見られます。
危険なバーの勧誘
マッチングアプリと言えば、出会った二人でデートに行くことは普通ですよね。
簡単なところではカフェでお茶をしたり、レストランで飲食などですが、より親しい関係になっていけばバーなどで飲むこともあります。
しかし相手がやけに誘ってくると思ってそのままにバーに入ってみると、いつの間にか相手の姿は消えていて、物凄い金額の請求がされるということも。
いわゆるボッタクリバーの手法ですが、それがマッチングアプリで使われることも少なくありません。
相手がストーカー化する
ストーカー化する人間というのはそもそも思考が普通ではないので、はじめからストーカー目的でマッチングアプリをするというかなり危ないタイプもいますが、その他に気をつけたいのが、普通だと思っていた相手がストーカー化してしまうこと。
マッチングアプリは男女の関係をつなげるもので恋愛が深く関わりますから、ストーカー被害も少なからず存在しています。
こっちはあまりその気がなくてお断りしたのに、家を見つけられたり、場合によって脅迫されるということも。
身分を偽ったり、サクラであることも
業者と並んでマッチングアプリで気をつけたいのがサクラという存在。
サクラは主に人数合わせとして店側が依頼したりするものですが、近年では目的がわからない、誰の手によるものなのかよくわからないサクラというものもマッチングアプリには存在しています。
サクラの目的は会員のフリをすることなので、絶対に付き合うことはできません。
特にこちらが婚活目的であれば結婚できることはあり得ないのでただの時間の無駄になってしまいます。
ロマンス詐欺
恋愛関連では、いわゆるロマンス詐欺というものも多く現れます。
マッチングアプリで出会った相手などを言葉巧みに騙し、少しずつお金を使わせて、最終的には何百万、何千万になってしまうこともあります。
意図的なものであれば確実に犯罪になりますが、本当に相手は援助を求めていただけで、こちらも好意でお金を渡しているとなると犯罪認定しにくいのが特徴の一つです。
結婚したいという気持ちにつけ込んだ悪質な犯罪行為と言えるでしょう。
相手が美人局だった
美人局とは、女性がフリーだと思って声をかけると、後からその旦那や恋人と名乗る人間が出てきて、自分の女に手を出したとして金銭などを要求するものです。
女性もはじめから付き合うつもりもないので、何も手を出していない状態から脅迫されるということがほとんどです。
こちらには何も得したことがないのに金銭を求められるのでかなり許せない違法行為だと言えるでしょう。
警察などに連絡できれば何とかなることも多いですが、手を出したという弱みに付け込んで示談で済ませようとするところが悪質です。
無理矢理 体の関係を迫られる
危険な男性として多いのが、身体の関係を結ぶことが目的で、強引に襲ってくるというもの。
遊び目的の出会いや恋人探しでも起こりうることですが、婚活とは根本的に違う考え方なので、婚活をする上でははじめから避けておきたいタイプでしょう。
こうしたタイプのほとんどは無駄なコストを避ける傾向にあるので、顔合わせなどの段階から狙うことが多いです。
そのため信用できる関係になるまでは、二人きりにはならないようにするなどが効果的です。
相手に既婚者やパートナーがいた
近年では既婚者専用のアプリなどもあるので、相手が既婚者であることは必ずしも致命的とも言えませんが、婚活となれば話は別です。
日本において重婚はできませんから、既婚者ははじめから論外です。
ですが出会いの求め方として、実際に婚活系のアプリを利用している既婚者は存在します。
その他にも恋人と付き合いつつ結婚相手も探したいなどといったタイプもいるので、本気で結婚相手を探すならば注意深く避けておくべきとは言えるでしょう。
マッチングアプリ上の危険な相手を見抜くためには?
プロフィール写真をよく見る
マッチングアプリでは、加工が可能としているものも多くありますが、婚活アプリでは現実的な結婚相手を求めるため、加工は抑制する傾向にあります。
しかし中には実質的に加工を特に規制していない婚活アプリもあるのが実情で、加工が強めのプロフィール写真を使っている会員も見られます。
ですがそれはできるだけ素性を隠したい気持ちのあらわれであり、結婚相手としてはそもそも向いていないでしょう。
また男性向けにやけに体の一部分やセクシーさを強調しているものもありますが、それも別の目的である可能性が高いです。
- 顔写真が鮮明でない、加工しすぎている
- 高級車やブランド品などの写真が多い
- 芸能人やモデルなど、本人ではない写真を使用している
プロフィール文に不自然さはないか
たとえばプロフィール文には経歴を書き込む欄と自己紹介を書き込む欄がありますが、そこに矛盾はないか。
高卒で自力でビジネスを立ち上げたことになっているのに、学歴では大卒になっていたり、出身地と矛盾することが自己PRに書いてあるなど。
その他にも単純に日本語が不自然なものには気をつける必要があります。
外国人の業者や詐欺などが、日本人のふりをしている可能性があるためです。
その他にも高収入アピールや成功体験ばかりのプロフィールも良いとは言えないでしょう。
やけにすぐに会いたがるタイプは危険
マッチングアプリでは、マッチングが成立するとすぐに会いたがるタイプも多くいますが、このタイプは多くが危険です。
特に相手も婚活が目的ならばもっと慎重になるはずで、とにかく会いたい気持ちが前面に出ていることは不自然でしょう。
この場合、何らかの勧誘をしたい業者か、あるいは遊びや体が目的というケースが多いです。
自分が婚活相手を探しているのと同じように慎重な相手であるほうが、信頼性は高いと言えるでしょう。
コミュニケーションが噛み合わない
マッチングが成立すれば、アプリ上で何度かメッセージのやり取りをすることになります。
ですがそこで微妙にコミュニケーションがうまくいかなかったり、会話が噛み合わない場合も気をつける必要があります。
こちらも外国人が日本語に翻訳しているというケースや、業者のアルバイトがテンプレート通りの対応をしている可能性があります。
これらの場合は悪質な業者かもしれません。
また真っ当な会員だとしても、まともにコミュニケーションが取れなければ別の危険も有り得るでしょう。
アプリ上で過去のトラブルの履歴がある
マッチングアプリには通報機能が付いているものも多く、もしも危険な相手に遭遇した場合には、運営に通報して対処してもらうことができます。
またこうした通報の回数をプロフィール上から参照できる機能を備えたアプリもあるので、自分にメッセージを送ってきた相手に通報履歴がないかどうか確かめることができます。
通報は会員による自主的なものなので、私怨など必ずしも正確でない場合もありますが、一定の参考にはなるでしょう。
直感的におかしいと感じた
アプリ上でコミュニケーションを取っていて、特にはっきりと言える根拠はないけれども、直感的に危険と感じることがあります。
それはメッセージのやり取りだけでなく、プロフィール写真やプロフィール文から感じられることもあるでしょう。
根拠のないことだけに、どれだけ信用できるのかという問題もありますが、情報が少ない環境においては直感が頼りになることも少なくありません。
マッチングアプリのように相手に未知の部分が多いシチュエーションでは、結果的に直感が正しかったということも多いので、避けておいても良いかもしれません。
マッチングアプリで危険なトラブルに巻き込まれないための対策
信頼性の高いアプリを利用する
危険を避ける方法には様々なものがありますが、相手の素性もほとんどわからない状態で、個人でできることには限界があります。
そこで大切になるのが、できるだけ安全なサービスを選ぶこと。
商品の購入などでも、自分で安全性のすべてを確認できるわけではないですよね。
信用できる安全なメーカーのものを選びます。
それと同じように、信頼できるプラットフォームを利用することが危険防止にもつながります。
相手のプロフィールをよく観察する
プロフィールについては前項までも触れてきましたが、最も相手の人柄がわかる数少ない情報源であり、また真剣度の足りないアカウントでは手を抜かれがちな部分でもあります。
犯罪目的や業者などはできるだけ効率よく進めるため、そこまでプロフィールには労力を費やしません。
だからこそ素人でも危険を見抜きやすいことの一つとなるわけです。
メッセージに違和感を覚えたら通報してみる
メッセージも危険な相手を見抜きやすいポイントの一つです。
真剣に婚活をしているならばおかしい、という行動が、目的の違う相手ではよく見られます。
自分だったらどうなるのか置き換えてみて、違和感がないか注意しましょう。
また通報に関しては多くのマッチングアプリでする側に特にペナルティはなく、実際に危険かどうかは運営が判断するものなので、危険を感じたらしておいて損はありません。
個人情報の公開は避ける
マッチングアプリでは、プロフィールを見る相手にはどんな人間がいるかわからないということを心得ておきましょう。
個人情報の公開などはもってのほかで、見ず知らずの相手にどんな悪用をされてしまうかわかりません。
また出会った後も、何度もコミュニケーションを重ねて本当に信頼できると思った相手にだけ個人情報を明かすようにしましょう。
危険のある場所で会わないようにする
少なくとも相手が信用できていないうちは、危険な状況になる恐れのある場所には近づかないようにしておくほうが無難です。
具体的には相手が良く知っていて自分はよく知らない場所。
連れて行かれる店がグルという場合もあります。
また二人きりでいざという時に助けを呼べない場所。個室や密室、車などもはじめのうちは避けるようにしておきましょう。
マッチングアプリは安全を第一に
マッチングアプリは、可能性としてだけで言うならば危険なことはいくらでもあり得るツールです。
しかしもちろん危険ばかりではなく、安全を意識しながら正しい使い方をすれば滅多に問題はありません。
ここで紹介したことを意識して、楽しい婚活をしてください。
- 消費者庁:https://www.caa.go.jp/
- 警察庁:https://www.npa.go.jp/
- 国民生活センター:https://www.kokusen.go.jp/
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